オラを助けてクレヨン〜「しんちゃん」中国略奪

オラを助けてクレヨン〜「しんちゃん」中国略奪
無断で商標登録しグッズを販売

にせものは許せないゾ! 理不尽な中国にしんちゃんもご立腹?
 海外でも大人気の漫画「クレヨンしんちゃん」に関する商標を中国企業が勝手に登録した問題で、中国国内でキャラクターグッズの販売ができなくなったとして、出版元の双葉社(東京)が商標取り消しを求めて訴訟を起こしたが、北京市第一中級人民法院(地裁)が訴えを退ける判決を下していたことが30日、分かった。「偽しんちゃんグッズ」が正当とされ、本物の「しんちゃんグッズ」が販売できない異常事態が中国で続いている。

 「中国のコピー商品については国際批判も出ており、中国政府も近年は厳しくなっているが、こうした判決が下されるとは後退している感じだ」

 中国事情に詳しい作家の森田靖郎氏は、今回の判決にあきれる。

 関係者によると、双葉社は一昨年6月、しんちゃんのかばん、衣料品などのキャラクター商品を上海などで販売しようとした。

 しかし、クレヨンしんちゃんの中国名タイトル「蝋筆小新」と図柄を使ったコピー商品がすでに登録されていたため、同社側が商標権を侵害しているとされ、商品が店頭から撤去させられてしまった。

 問題の「蝋筆小新」の商標権は広東省中国企業が1997年に勝手に取得。この企業から権利の譲渡を受けた上海の靴メーカーが“偽しんちゃんグッズ”を堂々と販売している。

 こうした理不尽な事態に、双葉社は昨年1月に国家工商行政管理総局に商標登録の無効を求めたが、同総局は同年12月、上海企業の商標を正当と認定。これを不服とした双葉社は今年3月、北京市第一中級人民法院に提訴したが、同法院も6月、総局の判断を支持した。双葉社北京市高級人民法院(高裁)に控訴している。

 自動車からおもちゃまで、中国にはあらゆるコピー商品があふれており、日本側の被害額は年間1兆円を超すともいわれている。

 前出の森田氏は「かつては日本のメーカーも“中国版”の商品を一部認めていたが、それが現地の業者に『勝手に作ってもいいんだ』と拡大解釈され、無断で商標登録されるケースも起きてしまった。日本も偽物を作る工場を買い上げるなどの対応をとっているが、追いついていない」と解説する。

 中国政府も01年の世界貿易機関WTO)加盟後、知的財産制度の拡充を図ってはいる。「政府に厳しく取り締まってもらうしかない」(森田氏)が、「偽しんちゃん」が消える日は来るのか−。

ZAKZAK 2006/10/02

盗人猛々しい!まったく、国際社会のダニだな、こいつらわ。