鈴香容疑者の猛抗議に、思わず固まって

保守(ZAKZAK 7/19の記事より)

記者が見た鬼母…やたら“被害者”強調、払拭に必死

 米山豪憲君殺害事件以降、秋田県藤里町畠山鈴香容疑者を徹底マークした夕刊フジ・鎌田剛記者(28)が見た鬼母とは?

 「人の心もわがらない人間がぁ、マスコミなんてやっていられるんですかぁ?」。早くから事件の最重要人物として警察そしてマスコミにマークされていた鈴香容疑者は5月下旬、実家の正面で待ち構える報道陣にこう怒鳴り散らした。

 「被害者の話をそんなに聞きたいんですか?」「私は被害者なんです!」とやたら「被害者」を強調していたのが印象的だった。振り返ると、疑惑の払拭(ふっしょく)に鈴香容疑者は必死だったのだろう。

 周辺取材で「自宅で用(SEX)を足している間、寒い夜でも平気で彩香ちゃんを外出させていた」といった育児放棄(ネグレクト)の実態を掴んでいたため、鈴香容疑者の白々しさに「イタイな、コイツ」と率直に感じざるを得なかった。

 追い詰められているにもかかわらず、悲しみのヒロインを演じ続ける鈴香容疑者は、自分の演技に陶酔しているようにも見えた。

 報道陣の前で、「私はマスコミのためにビラをまいたんじゃないんです!」とも叫んだ。だれもそんなことを聞いちゃいないのに…。「注目されるために、マスコミにまいた」という本心が透けて、心の中で嘲笑してしまった。

 「知りませんか?」と題した彩香ちゃんの情報を求めるビラは、鈴香容疑者がほとんど足を踏み入れたことのない藤里町の商店街でもばらまかれていた。

 だが、ここでも白々しい猿芝居が町民の不信感をあおった。商店街全体の3分の1しか配っていない怠慢ぶりで、「ジャージー姿でだらしがなかった。髪もボサボサで夜叉みたい。到底、被害者には見えなかった」(別の商店主)、「ビラを配って歩いている最中、携帯電話でだれかと長話をしていた」(周辺住民)など、だらしない本性が丸出し。

 「被害者」の役作りは明らかに失敗していた。2人もの幼い命を簡単に奪った希代の犯罪者を目の当たりにしたわけだが、口角の泡は2カ月たった今も脳裏に焼き付いて離れない。